トリキュラーと生理

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生理の仕組み

ピルの作用を詳しく知るには、まず生理(月経)の仕組みから把握しておかなければなりません。

女性の体にある卵巣の中では、約28日周期で卵子が作られては放出されています。
つまり女性の体内で作られる卵子は年間13個になります。

卵子は卵胞という細胞に包まれて育ち、2週間ほどで成長して放出(排卵)となります。
卵巣は左右に2つありますが、1回の排卵で左右どちらかの卵巣から放出される卵子は1つだけです。

40歳を超えると休息にホルモン分泌が行われなくなり、やがて閉経となります。

卵胞期

卵胞が発育する期間を卵胞期といい、この間に卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されます。

女性ホルモンの代表格である卵胞ホルモンの働きにより、新陳代謝が活発になって肌のツヤも良くなるのがこの卵胞期です。

女性が恋愛するのにに最も向いている時期と言われています。

排卵期

卵胞ホルモンが限界に達すると黄体ホルモンが分泌されて卵胞から卵子が飛び出します。

この排卵が起こる時期を排卵期といい、人によっては鈍い下腹部痛(排卵痛)が起こる場合があります。

排卵された卵子と精子が合わさって受精卵となり、子宮内膜に着床すれば妊娠となります。

黄体期

排卵後、卵子を放出した後の卵胞は黄体という組織となって今度は黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。

この時期に子宮内膜が柔らかくなって受精卵が着床する準備をします。

黄体期は高温期とも呼ばれ、黄体ホルモンの影響で体温の上昇、倦怠感など女性の体に様々な変化が起きます。

黄体期の後半は次の月経が迫っており、いわゆる生理前不調が起こります。

月経期

黄体期に妊娠が成立しなかった場合に、卵胞ホルモン・黄体ホルモンともに分泌が減少します

この時いらなくなった子宮内膜が剥がれ落ちて血液と一緒に体外へ排出されます。

これがいわゆる月経による出血で、これが起これば正常に避妊をした事になります。

月経が終わると、新たに卵胞が育って再び卵胞期に入ります。

ピルの生理における効果

低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを合わせた混合薬を指します。
トリキュラーはその中でも三相性と呼ばれる部類のピルであり、飲む時期によって卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスを三段階に分けております。

月経開始時にピルを飲むことにより、体内に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが摂取されます。
この時、脳はあたかも妊娠が成立したかのように錯覚し、卵巣へのホルモン分泌指令を出さなくなります。
卵胞ホルモンが分泌されなくなり。卵胞も育たないので当然ながら排卵も抑制されます。

また、黄体ホルモンも抑制されるので子宮内膜が着床しにくくなり、子宮内膜の粘液が多くなって精子の侵入を防ぎます。
これがピルの避妊効果となりますが、ピルの服用は他にも様々な効果をもたらします。

ピルはホルモンバランスを整える作用があり、生理に関する様々な症状(不正出血、生理痛、イライラ、情緒不安定)を和らげます。
特に、ホルモンバランスが整っていない十代の女性はニキビを始めとした不調が起こりやすくなります。

ですので、こういった症状に悩まされている女性は性行為の有無にかかわらず、ピルを飲む事が効果的とされています。

トリキュラーで生理をずらす

次回の生理予定日が何かしら大事なイベントと重なってしまった場合、トリキュラーを使って生理をずらす事ができます。
生理をずらす事を月経移動と呼びますが、月経移動には生理を早める方法と生理を遅くする方法に分かれます。

生理を早める方法

休薬期間を短くすることによって、次の生理を早めることができます。
月経が始まってすぐにシートを飲み始めれば、休薬期間中でも大丈夫です。
休薬期間は8日以上とると避妊効果が薄れますが、短いぶんには問題ありません。
ただし、必ず出血を確認してから実薬を飲んでください。

生理を遅くする方法

トリキュラーで生理を遅くする場合は、シートを2つ用意します。
1シート目の3相めが飲み終わったら、2シート目の3相めを飲んでください。
トリキュラーは3相めの錠剤が10錠あるので、最大10日間、生理を遅らせる事ができます。
10錠全て飲まなくても、服用を止めれば7日間の休薬期間中に月経が始まります。。

トリキュラー服用中の生理(消退出血)

トリキュラーは妊娠と同様の状態にする薬ですが、必ずしも全ての生理現象がストップする訳ではありません。

月経期には通常の月経に比べて量の少ない出血があります。
これは7日間の休薬期間を設けることによって、外部からホルモンを摂取しなくなる事に起因するものです。
ですのでこの場合の出血は月経と区別して消退出血と呼びます。

性行為の後で消退出血が無い場合は何らかの原因で避妊が失敗している可能性があります。
もし消退出血が来なくなった場合は産婦人科へ行って検査を受けるようにしましょう。

また、トリキュラーを飲み始めた時には急激なホルモンバランスの変化による不正出血が起こりやすくなります。
多くの場合は薬に慣れると不正出血は無くなりますが、薬の飲み忘れや飲み間違え等でも不正出血が起こります。
トリキュラーを飲む際には休薬期間を含めて、忘れないようにカレンダーをつけるようにしましょう。